Excelでセルのコピーをして別なセルに貼り付けた時って、元のセルの行高さや列幅も一緒にコピーしてくれると思いますよね?
実は、普通にコピーするだけだと行高さや列幅はコピーされないんです。
じゃどうするのかというと、貼り付ける時に右クリックから『形式を選択して貼り付け』というオプションを使ったり、行のコピーをするという工夫が必要となります。
繰り返しますが、セルをコピーして普通にCtrl+Vなどでそのまま貼り付けても、行の高さと列幅はコピーされません。
このコピーの仕様が結構わかりにくいところで、ネットなんかでも『行高さと列幅をコピーしたい』という質問をよくみかけます。
今回はそんな悩ましい仕様をふまえて、一回の操作でセルの行高さ、列幅もコピーできる方法を紹介します。
とくに、行高さ、列幅を変更している表をコピーする場合には、重宝する方法だと思います。
Excelで選択したセルの行高さ、列幅を一回のコピーで貼り付ける方法
では、セルの行高さ、列幅を一回のコピーで貼り付ける方法を紹介。
ただし、この方法は行単位のコピー&貼り付けという操作になります。
だから、コピーしたくない余計なセルも貼り付けられることもあるので、貼り付けた後にセルの削除が必要になるかもしれません^^
あと、コピー先の列の位置も同じになってしまうので、これもセルの挿入などで、コピーしたい位置までずらす必要があります。
コピーの手順は次の通り。
セルの行高さ、列幅を一回のコピーで貼り付ける方法
- コピーしたいセルを含む行を選択
- コピー先の行を選択して、右クリックメニューから『形式を選択して貼り付け』を選択
- 続いて『元の列の幅を保持』を選択
手順は以上ですが、いつものように動画で解説します。
ポイントは、『行を選択してコピー』すること。
行をコピーしているので、セルの書式と行高さがコピーされることになります。
さらに、『形式を選択して貼り付け』のオプションで『元の列の幅を保持』を選択するので、結果的に行高さ、列幅も一緒にコピーされるというわけです。
ただし、この方法の難点はコピーしたくないセルまで一緒にコピーされること。
コピーした後のセルの削除や移動が大変な場合には、この方法はおすすめできません。
セルのコピーでなぜ行高さや列幅がコピーされないのかを理解する
行高さ、列幅を一緒にコピーする方法は以上ですが、Ctrl+Vでなぜ行高さや列幅がコピーされないのか、不思議に思いませんか?
結論を書くと、『列の幅や行の高さはセルの書式ではないから』です。
コピーでは、選択したセルの入力文字やセルの書式がコピーされます。
でも、行高さは行の書式であり、列幅は列の書式なので、セルを選択した時にはコピーされません。
セルを選択して右クリックから表示される『セルの書式設定』の内容を見ても、セルの行高さ、列幅を変更できる項目はないはずです。
選択したのがセルだったら、それは列を選択しているわけでもなく、行を選択しているわけでもないので、行高さ、列幅はコピーされないってことですね。
ただし、このままでは使い勝手が悪いとマイクロソフトも思ったのか、セルをコピーした時に、貼り付けで列幅もコピーできるようになっています。
それが、『形式を選択して貼り付け』のオプションに『元の列の幅を保持』という項目で追加されています。(行の高さがないのが不思議なんですが)
エクセルで行高さ、列幅も保持したまま一回でコピーする方法のまとめ
いかがでしたか?
ちょっと条件はありますが、行高さ、列幅も保持したまま一回でコピーする方法を紹介しました。
ともかく、行高さ、列幅のコピーに関しては、Excelの仕様を理解して慣れるしかないです。
もし、今回紹介した方法でも、『面倒くせ~』とか、『使えね~』と思っている人がいれば、『アドインツール』を使うことをおすすめします^^
一回のコピーで行高さ、列幅をビシッとコピーしてくれるアドインツールがあるんです。
これを使えば、列とか行は全く関係なく、選択したセルの行高さ、列幅をそのままコピーしてくれます。
詳しくは、このアドインツールを使った結果を記事にしているので、参考にしてください。(『完全コピーアドイン』というツールです)

本日は、以上です!
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