Excelで作った沢山の図形(オブジェクト)を全て削除しようとした場合、普通の操作ではCtrlキーとマウスクリックで地道に1つずつ図形を選択して、削除になるかと思います。
でも、図形が沢山あると1つずつポチポチと選択していくのは効率が悪く、選択から漏れる図形も出てくるかもしれません。
だったら、シートそのものを削除すればいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、シートを削除すると図形以外のセルのデータも消えるので、やっぱり図形だけを削除したいと思うはずです。
こういう時には、サクッとシート内の全ての図形を選択する方法が確実で便利ですよ。
- ショートカットキーでシート内の全ての図形を選択して削除する
- リボンでシート内の全ての図形を選択して削除する
- シート内の一部の図形だけを一括選択して削除する
今回は、シート内の全ての図形(オブジェクト)を一括で選択する方法と一部の図形を選択する方法をあわせて4つ紹介します。
ちなみに、図形以外でもオブジェクトといわれる画像、グラフなども今回の方法で選択できます。
ショートカットキーで図形を一括選択して削除する
まずは、ショートカットキーでシート内の全てのオブジェクト(図形、画像、グラフ)を一括で選択して削除する方法。
図形の一括選択には『CTRL』+『A』が一番簡単で便利です。
まず、どれでもいいのでシート内の適当な図形をマウスクリックで選択。
そして、『CTRL』+『A』を押すと、下の図のようにシート内の全ての図形を一括で選択することができます。
あとは、削除するだけです。
『CTRL』+『A』は、普通はシート内の全てのセルを選択したり、表を選択するものですが、最初に図形を選択していることで、選択の対象がセルから図形に切り替わります。
『CTRL』+『A』が最も簡単に全図形を一括できるので、この方法を試してみてください。
手順はたった2つです。
- 適当な図形を1つだけマウスで選択
- 『CTRL』+『A』
『条件を選択してジャンプ』で図形を一括選択して削除する
続いては、リボンを使ってシート内の全てのオブジェクト(図形、画像、グラフ)を一括選択して削除する方法です。
リボンのタブ『ホーム』(①)→『検索と選択』(②)をクリックし、『条件を選択してジャンプ』をクリック。
『オブジェクト』を選択して『OK』をクリック。※『オブジェクト』のダブルクリックでも可。
すると、シート内の全てのオブジェクト(図形、画像、グラフ)が選択された状態となります。
あとは、この状態で削除するだけです。
リボンを使わない次のような方法もあります。
ショートカットキー『CTRL』+『G』を押すと次のダイアログが表示されるので、『セル選択』をクリック。
『オブジェクト』をクリックして『OK』
『オブジェクトの選択』で図形を一括選択して削除する
続いても、リボンを使ってシート内の全てのオブジェクト(図形、画像、グラフ)を一括選択して削除する方法です。
- リボンのタブ『ホーム』をクリック
- 『編集』にある『検索と選択』をクリック
- 『オブジェクトの選択』をクリック
- ここで、シート全選択(Ctrl+A)を押すと、全ての図形が選択される
- そのまま削除(Delキー)
操作としては上のような手順になりますが、手順が長いので次の動画を参考にしてください。
『オブジェクトの選択』をクリックすると、マウスが矢印に変わりオブジェクトが選択できる状態となります。
この状態で『CTRL』+『A』を押すと、セルが選択されるのではなく、図形などのオブジェクトだけが選択されるのがポイントです。
全てではなく一部のオブジェクトを選択する
全てのオブジェクトではなく、一部のオブジェクトだけを選択したい場合もありますよね。
こういう場合は、マウスが矢印に変わった時に選択したオブジェクトをマウスドラッグで囲むようにすればいいです。
使い方は、次の動画を参考にしてください。(マウス操作だけで選択しています)
通常のオブジェクトが選択できない状態(マウスが十字の形)の場合には、一つずつ図形をクリックで選択するしかありません。
でも、オブジェクトの選択ができる状態(マウスが矢印)では、マウスだけで図形を選択できるので、自由に選択できてかなり便利です。
まとめ
今回、図形を一括で選択できる方法を3つ紹介しましたが、シート内の全ての図形を一括で選択した場合は、『CTRL』+『A』が一番簡単なのでこの方法をおすすめします。
また、ここではExcelを例に図形の一括選択方法を紹介しました。
他のOffice製品(WordやPowerPoint)でも同じ操作で一括選択できるのかと思いましたが、Wordはこの方法は使えません。
Wordではちまちま1つずつ選択するしかないようです。
逆に、PowerPointは最初から『オブジェクトの選択』状態になっているので、Excelより一手間省けて全ての図形を簡単に削除できます。
でも、この場合はテキストボックスまで軒並み削除されるので、結局図形を選択する手間があります。
このように、同じマイクロソフトのOffice製品でも操作が異なる場合があるので、もし他のOffice製品を使う場合は注意してください。
特にExcelとWordは別会社が作ったのかと思うぐらい、操作性は異なるからややこしい^^