セルに文字を沢山入力してセルの幅を超えた時に、幅を揃えたい(統一)ということがありますよね。
そんな時には、セルの幅/高さを揃えてくれる『自動調整』を使ってみましょう。
これをやると、列(行)の中で一番幅(高さ)がある文字にあわせて自動で調整(統一)してくれます。
今回は、自動調整の方法と、後半ではその応用として、『一括で複数の行、列を揃える便利なショートカット』についても解説します。
自動調整も、エクセルの作業効率がアップするかなり使える時短ワザなので、ぜひ覚えてください!
セルの幅/高さを一括で揃える(統一)のはダブルクリックが簡単
セルの幅/高さを揃える方法(自動調整)には次の3つがあります。
セルの幅、高さを揃える3つの方法
- マウスを使ったダブルクリック
- アクセスキーを使う(『ALT』→『H』→『O』→『I』又は『A』)
- リボンを使う
この3つの方法以外にも、複数の行や列を一括で揃えられる方法を後半に書いているのでぜひ参考にしてください。
さて、まず最初に紹介する方法は、一番簡単なマウスのダブルクリック。
『幅/高さを変えたい列/行の境界でダブルクリック』するだけで、一発で幅、高さを揃えることができます。
動画の方がわかりやすいので、次の動画で確認してください。
隣の行との境界にマウスを置くと、下の画像のような形に変わります。
マウスがこの形の状態でダブルクリックするだけなので、とても簡単ですよね。
セルの幅/高さをキーボードで一括で揃える(統一する)
実は、セルの幅/高さを一発で揃えるショートカットキーというのはありません。
ショートカットキーというのは、『CTRL』と何かのキーを押しながらというやつですね。
そのかわり、『ALT』キーから順番にキーを押していくことで、ショートカットキーのように操作できる『アクセスキー』というのがあります。
セルの幅を揃える時のアクセスキーは、『ALT』→『H』→『O』→『I』
セルの高さを揃える時のアクセスキーは、『ALT』→『H』→『O』→『A』
具体的には、『ALT』キーを押す→『H』を押す→『O』を押すというように、順番にキーを押していきます(同時ではなく順番に押しません)
マウスよりキーボードの方が操作が慣れている人は、こちらのアクセスキーの方法がおすすめです。
実際の手順を説明します。
揃えたいセルの列や行を選択し、最初に『ALT』キーを押します。
(列の選択のショートカットキーは『CTRL』+『スペース』、行の選択は『SHIFT』+『スペース』)
すると、下の画像のようにリボンに数字やアルファベットが沢山表示されます。
これは、次に何のキーが押せるのかを示しています。
次は『H』キー(ホームタブ)を押します。
『H』を押したら、次は『O』(書式)。
最後に、行の高さを揃えたい場合は『A』を、列の幅を揃えたい場合は『I』を押すことで、セルを揃える(自動調整)ことができます。
アクセスキーは順番に複数のキーを押すことになるので、ショートカットキーと違って覚えるのが大変ですが、僕はセルの幅を揃えるアクセスキーをよく使っています。
最初の頃は覚えられなかったので、『ALT』を『A』として、『AHO(アホ)I』とつぶやきながら覚えました^^
覚えるまでが大変ですが、一旦覚えてしまうと押すキーが多い割には案外パッパッと操作できてしまいます。
ショートカットキーの代わりにアクセスキーが使えるので、アクセスキーの操作もぜひ覚えてください。
セルの幅/高さをリボンを使って揃える(自動調整)
最後に、リボンを使った自動調整の方法を紹介します。
ただし、リボンの方は最低3回クリックしないといけないので使い勝手は悪いです。
なので、同じマウス操作であれば、最初に紹介したマウスダブルクリックがおすすめです。
参考までに、リボンによる手順を解説します。
セルの幅/高さを揃える自動調整の手順
- ①揃えたい列(行)を選択
- ②リボンのタブから「ホーム」を選択
- ③「書式」を選択
- ④列の幅の自動調整(または行の高さの自動調整)を選択
こちらも次の動画を参考にしてください。
動画では列の幅を広げる方法ですが、もちろん行も同じようにできます。(行の場合は「行の高さの自動調整」)
自動調整の方法については以上です。
複数列(行)の幅/高さを一括で揃える
自動調整の応用として、複数の行、列を一括で揃える(自動調整)方法もついでに紹介します。
この方法も使う場面が多いので、ものすごく便利ですよ。
方法は、こちらの動画を参考にしてください。
この操作の便利なところは、連続している行、列であろうが、飛び飛びの行、列であろうが、選択されているもの全てを、一括で自動調整してくれるところです。
もちろん、それぞれの行、列で一番高さ、幅があるセルに調整してくれます。
ちなみに、行、列が連続している場合は、Shiftキーを押しながらマウスで選択します。
連続ではなく、動画のように飛び飛びになっている場合は、Ctrlキーを押しながら選択していきます。
複数列(行)の幅/高さを一括で好きな幅/高さに揃える
次は、自動調整ではないですが、これも覚えた方がいいショートカットです。
選択した複数のセルの幅/高さを一括で自分の好きな幅、高さに変更できるというもの。
これも動画の方がわかりやすいので、次の動画を参考にしてください。
動画ではマウスのドラッグだけで幅を広げていますが、列を選択した後に右クリックから幅(高さ)を直接入力することもできます。
なので、方眼紙のようなエクセルはこの方法で綺麗に作ることが可能。
エクセルで簡単に方眼紙を作る方法は、こちらの記事が参考になります。
セルの幅/高さが揃わない時の原因は?
マウスのダブルクリックだけで自動調整できるのは非常に便利なんですが、実はダブルクリックで自動調整されないことがあります。
それは、『結合されているセル』に対してダブルクリックした場合。
これはどうしようもなく、エクセルの仕様になっています。
次のような、D列~F列が結合されているセル、5行目~7行目が結合されているセルがあったとして、それぞれの列、行でダブルクリックしても幅や高さは何も変わらないです。
こういう場合は、ダブルクリックではなくマウスのドラッグで自分で幅を広げるか、列(行)選択後の右クリックメニューから幅、高さの値を直接入力しかありません。
なので、ダブルクリックで自動調整ができない時はセルが結合されていないか確認してみましょう。
セルが結合されていると他にもいろんな制限(フィルターが使えないなど)が出てくるので、できればセルの結合はしない方が無難です。
全体ではなく一部のセルの幅/高さで揃える
他のセルより極端に文字が長いセルがあると、列の自動調整をするとかえってバランスが悪い列になることがあります。
↓こんな感じで、B列が表の上のタイトルに揃えられてしまってるので、支店の列がかなり広くなっているパターンです。
こういう場合に、揃えたいセルだけで自動調整する方法があります。
詳しい手順は次の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください。
セルの幅/高さを揃える方法のまとめ
まとめ
- 幅/高さを自動調整できる一番簡単な方法は、マウスのダブルクリック。
- 複数の列、行を選択してからダブルクリックすると、一括で幅/高さが揃えられる。
- 自動調整されない場合は、結合されているセルを含んでいることが原因。
今回紹介したマウスのダブルクリックで揃える方法は、エクセルを使いこなせるうえでは『超基本的な操作の部類』になります。
なので、必ず習得することをおすすめします。
また、『選択したセルを一括で好きな幅で揃える方法』も、絶対に役に立ちますよ。
このあたりの使える操作を覚えておくと、作業時間の短縮に繋がります。
今回紹介した方法を覚えて、作業効率アップ(時短)に繋げていきましょう!