エクセルは表計算ソフトなので、『お金』の計算などは最も得意とするところです。
でも、数字(数値)の後に『円』を入力してしまうと計算ができなくなるのを知っていますか?
数字の後ろに『円』を入力した途端に、『数値』ではなく『文字』になってしまうからです。
エクセルが計算をしてくれるのは『数値』だけです。
そこで、『数値』なんだけど、自動で後ろに『円』がつく方法を紹介します。
この方法だと、きちんと計算できるようになりますよ。
あわせて、カンマをつけたり、数字の前に『¥』をつける方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
数字の後ろに自動で『円』をつける(カンマもつける)
数字の後ろに『円』を付ける場合に、桁が多いとカンマで区切られた方が読みやすいので、カンマをつける方法もあわせて紹介します。
では、その方法です。
まずは、『円』をつけたいセルを選びます。
マウスの右クリックから、『セルの書式設定』を選択。
ショートカットキーの場合は『CTRL』+『1(数字のイチ)』※テンキーの1は不可
『セルの書式設定』ダイアログが表示されるので、『表示形式』タブを選択します。
そして『分類』は『ユーザー定義』を選択して、『種類』に『#,###円』と入力。
すると、数字の後ろに『円』がつきます。
数式バーに表示されている数字(95430)を見てわかると通り、実際には円はついてません。
あくまでも表示上『円』をつけているだけで、セルに『円」が入力されているわけではないです。
だから、『円』はついているけど『数値』のままで計算されます。
また、『円』がついていても『右揃え』になっていることからも、『文字』ではなく『数値』であることがわかります。
数字の前に自動で『¥』をつける(カンマもつける)
続いては、数字の前に『¥』をつける方法。
こちらも、『円』をつける方法と同じで、『¥』をつけたいセルを選択し、『セルの書式設定』大ダイアログを表示させます。
そして、『分類』では『通貨』を選べば、数字の前に自動で『¥』がつきます。(カンマも自動でつきます)
全ての売上金額の前に『¥』をつけてみました。
エクセルで数字の後ろに『円』をつける方法のまとめ
まとめ
- 数字の後ろに自動で『円』をつけるには、『ユーザー定義』で『#,###円』と定義(カンマも同時につける)
- 数字の前に『¥』をつけるには、『ユーザー定義』で『通貨』を選択
今回紹介したのは『円』や『¥』を自動でつける方法ですが、ドルなど他の国の単位をつけることも可能。
何度も繰り返しますが、『エクセルが計算してくれるのは数値のセルだけ』です。
なので、数値に他の文字をつけたい場合は直接セルに入力するのではなく、『ユーザー定義』を上手に利用して計算への影響がないようにしましょう。