つい先日、「葬儀費用がなかった」という理由で、父親の遺体を2カ月放置した娘が逮捕される悲しい事件がありました。

直江敏子容疑者(59)は今年2月上旬ごろから、東京・板橋区中台の自宅で父親とみられる男性の遺体をベッドの上に放置した疑いが持たれています。警視庁によりますと、直江容疑者が6日に「父親が死んでベッドにいる。猫の面倒が見られないので猫を預かってほしい」と近所に住む知人に話したことで発覚しました。直江容疑者は「葬儀の費用がなかった」と容疑を認めています。遺体は約2カ月間、放置されていたとみられ、警視庁は遺体が直江容疑者の父親とみて調べています。


葬儀費用がなくて父親の遺体を放置せざるを得なかったということですが、この事件を聞いてなんかやりきれない思いを感じました。

逮捕された娘さんは経済的な理由により葬儀ができず、父親に対して申し訳ないという気持ちがあったんじゃないでしょうか。

せめて身内だけでも簡単な葬儀をあげることができなかったのかなと思ってしまいました。


でも、葬儀費用ってお金がない人にとっては決して安くはないです。


僕も弟の葬儀の場合は、お金がなくてかなり困ったことがあります。


それでも、できるだけ葬儀の費用を抑えてなんとか葬儀費用を払うことができました。


だから、この事件のように全く葬儀費用を払えない人がいることを考えると、僕のケースの場合はまだマシなのかもしれません。

葬儀費用は安く抑えることができる

僕の場合は家族葬という形式の葬儀にしたので、ある程度葬儀費用を抑えることができました。

でも、葬儀費用をちょっとでも安くする方法があるのを後で知りました。

正確には、葬儀費用を安くするというより、費用の負担を減らす方法です。


葬儀費用に困っている人のためにこんな方法もありますよということで、紹介したいと思います。

葬祭費(埋葬料)給付金制度を利用する

これは亡くなった人がそれぞれの健康保険に加入していることが条件となりますが、葬儀後に葬祭費(埋葬料)として給付金を受け取ることができます。

給付金を受け取ることができるのは葬儀を執り行った人(通常は喪主)なので、配偶者や子供などが受け取ることができます。

社会保険に加入している人の埋葬料給付金

おもにサラリーマンの方が加入するのが社会保険で、中小企業などがよく加入している全国健康保険協会(協会けんぽ)の例を書いてみます。

支給の条件は次の通りです。
  • 加入者が亡くなった時は、埋葬した人(喪主など)に埋葬料として50,000円支給
  • 加入者の被扶養者(配偶者は子供)が亡くなった場合は家族埋葬料として50,000円支給

詳しくは全国健康保険協会で確認できます。

全国健康保険協会

大企業に勤めていた場合は独自の保険組合になる場合が多いので、加入している組合の方で詳細を確認してください。


いずれにしろ、申請を希望したら勤め先の方で埋葬料の申請手続きをすすめてくれるので、費用については勤め先に聞けばわかるはずです。

国民健康保険に加入している人の葬祭費給付金

個人で商売をやっている個人事業主の人が加入する国民健康保険も埋葬費という名目で支給されます。

また、後期高齢者保険に加入していた人も同様に支給対象となります。

こちらも葬儀をを行った人に1万~7万円ぐらいの費用が支給されます。

埋葬費は自治体ごとに決められているので、お住まいの市役所、区役所(国民健康保険課)のホームページや電話で確認してください。

ちなみに、僕が住んでいる市役所の国民健康保険課では20,000円となっていました。

東京など生活費が高い地域は70,000円が普通のようです。


自治体によっては、埋葬費の申請が必要であることを通知してくれるところもあるかもしれません。

国民健康保険の場合は基本的に自分からの申請となるので、申請を忘れないようにしましょう。(申請期間は2年です)

葬祭費のの給付金の詳細については、お住まいの自治体に問い合わせください。

国家公務員共済組合に加入している人の葬祭費給付金

公務員の人が加入する共済組合で、こちらも埋葬費という名目での支給となります。

埋葬費は10万円~27万円と幅が広く、他の健康保険と違いかなり高額です。

これも加入している共済組合によって費用は異なるので、詳細は共済組合の方で確認してください。

お葬式は慎ましくても執り行いたいもの

葬儀費用をどうしても捻出できない場合は、通夜や告別式(葬儀)も省略した『直葬』という方法もあります。

これ以上省くところがないところまで省いた最も簡素なお葬式が直葬で、葬儀業者によって異なりますが、大体12万~25万ぐらいです。(正確にはお葬式ではありません)


東京などでは、近所付き合いが全く無かったり、親戚とも疎遠になっているなどの理由により『直葬』を選択する遺族も多いとのこと。


ただ、亡くなった人の事を思うと、やはりきちんと送り届ける葬儀をやってあげたいと思うのが当たり前の心情じゃないでしょうか。


豪華なお葬式をする必要はありませんが、せめて身内だけでも送り届ける儀式にすることは大事かもしれません。