2019年の年明け早々、自宅のPCをWindowsUpdateしたら、エクセル(2010)が開かなくなる現象が発生しました。
一旦エクセルは起動するんですが、直後にエクセルの動作が止まって使えない状態になります。
ネットで調べると1/2に公開されているマイクロソフトのパッチ(KB4461627)が原因だということが判明。
このパッチをアンインストールすることで、無事エクセルが使えるようになったので、パッチのアンインストール方法を紹介します。
エクセル2010がエラーになって使えなくなるのは、パッチ(KB4461627)が原因
パッチによりエクセルが使えなくなるのはエクセル2010の場合だけです。
なので、エクセル2010を使っていない人は関係ないのでスルーしてください。
1/2に公開されているこのパッチは、WindowsUpdateによる更新を行うと適用されてしまいます。
通常、WindowsのUpdateは自動実行が標準設定なので、いつのまにかエクセルが動作停止で使えなくなる場合もあります。
この場合は、以降のパッチアンインストール方法を試してください。
パッチ(KB4461627)をアンインストールする方法(公式サイト)
パッチ(KB4461627)のアンインストール方法は、マイクロソフトの公式サイトに記載されているので、引用します。
Windows 10
- [スタート] を選択し、[Windows を検索] ボックスに「インストールされた更新プログラムを表示」と入力し、Enter キーを押します。
- [更新プログラムの一覧で、 KB4461627を選択し、[アンインストール] を選択します。
Windows 8 および Windows 8.1
- 画面の右端からスワイプし、[検索] を選択します。 マウスを使っている場合は、画面の右下隅をポイントし、[検索] をクリックします。
- 「Windows Update」と入力し、[Windows Update]、[インストールされた更新プログラム] の順に選択します。
- [更新プログラムの一覧で、 KB4461627を選択し、[アンインストール] を選択します。
Windows 7
- [スタート] メニューを開き、「Run」と入力してから [ファイル名を指定して実行] を選択します。
- 「Appwiz.cpl」と入力してから、[OK] を選択します。
- [インストールされた更新プログラムを表示] を選択します。
- [更新プログラムの一覧で、 KB4461627を選択し、[アンインストール] を選択します。
引用:Excel 2010 (KB4461627)、2019 年 1 月 2日の更新プログラム
使っているOSにあった上記方法でパッチをアンインストールすればOKですが、内容は『実行』が『Run』となっていたりと、機械翻訳のままでわかりづらいところがあります。(画面キャプチャがないのもわかりづらい)
そこで、上記方法よりもっと簡単にアンインストールできる方法をまとめたので、画像を混じえながら紹介したいと思います。
もっと簡単にパッチ(KB4461627)をアンインストールする方法(Windows7/Windows10共通)
以下のパッチのアンインストール方法はWindows7/Windows10共通です。(Windows8は使っていないので不明ですが、同じ方法でいけるはずです)
まずは、Windowsのスタートキーを押す。
Windows7のみ
検索ボックスで、『appwiz.cpl』コマンドを入力して、Enterキーを押す。
Windows7の検索ボックス
Windows10の検索ボックス
『プログラムと機能』の画面が表示されない場合
上記、検索ボックスでコマンドを入力しても、『プログラムと機能』の画面が表示されない場合は、次の手順を試してください。
Windowsのスタートキーと『R』キーを同時に押す。
『名前』のところに、『appwiz.cpl』コマンドを入力して、Enterキーを押す。
以下の『プログラムと機能』の画面が表示されるので、左上にある『インストールされた更新プログラムを表示』をクリック。
すると、次のように『インストールされた更新プログラム』の画面が表示されます。
この画面では、WindowsUpdateでインストールされたパッチのリストが表示されるので、『名前』に『KB4461627』が含まれているパッチを探します。
とは言っても、目で見て探すのは大変なのでパッチの名前で検索させます。
この画面の右上にある『検索ボックス』に『KB4461627』を入力してください。
入力と同時に自動で検索が実行され、『KB4461627』のパッチが表示されるはずです。
見つかったらそのパッチを選択し(①)、右クリックで表示される『アンインストール』(②)をクリック。
『アンインストール』をクリック
アンインストールにはちょっと時間がかかります。
無事、アンインストールされたことを確認します。(OKクリック)
PCの再起動は特に必要なく、エクセル2010が無事使えるようになります。
次にWindowsUpdateで更新すると、KB4461627のパッチが再度インストールされるのでは?
パッチのアンインストールが無事終わってほっとしていたところで、ふと、『次のWindowsUpdateで、またこのパッチが適用されることはないんだろうか?』という疑問が湧いてきました。
ということで、さっそくマイクロソフトの公式サイトを確認してみると、次にWindowsUpdateが実行されてもKB4461627のパッチがインストールされることはないようです。
なので、次からWindowsUpdateは気にしないで実行してもかまいせん。(もう他に問題がないと信じて)
エクセル2010の延長サポートは2020年10月13日で終了します
今回、対応方法を記事にまとめてみましたが、実はエクセル2010固有の問題だから、あまり需要がない記事かな?と思っていました。
でも、予想以上にアクセスがあるんですよね。(twitterの拡散力のおかげもあります)
これから言えることは、まだまだエクセル2010は使われているということです。
企業ではエクセル2016(Office365)へ移行しているところが多いので、エクセル2010はほとんどが自宅やSOHOで使われているんじゃないかと予想されます。(僕もそうです)
エクセル2010(Office2010)で悩ましいのは、メインサポートが終わって今は『延長サポート』の期間に入っているということ。
『延長サポート』が終わると、マイクロソフトからのサポートが本当になくなり、仮にエクセル2010に脆弱性が見つかってPCへのウィルス感染などのリスクがあっても、パッチの提供はされません。
なので、『延長サポート』が終了したら、必然的に他のバージョンへ移行することになります。
エクセル2010の『延長サポート』は2020年10月13日までとなっているので、東京オリンピックが終わったら、すぐにエクセル2010も終了です。
東京オリンピックをキーワードに、他のバージョンへの移行を検討しておきましょう。
WindowsUpdateするとエクセル2010がエラーで開かない件のまとめ
今回のパッチ(KB4461627)はなにやら新元号対応のパッチみたいですが、5/1から始まる新元号までにはきちんと対応したパッチが公開されるはずです。
新元号に対応するのは、和暦の表示や、西暦→和暦への変換、和暦→西暦への変換など、和暦に関する関数や書式設定などですね。
それはともかく、『エクセルが使えなくなる』ような致命的問題を抱えるパッチを平気で公開しないでほしいものです。(テストしてないんでしょうね)
マイクロソフトのパッチってこういうことが多々あるので、WindowsUpdateは自動更新しないのがおすすめ^^
今回のエクセルが使えなくなる問題は、エクセル2010のみなのでそれ以外のエクセルには関係ありません。
もし、『突然エクセルが使えなくなった』という場合は、WindowsUpdateの自動更新でKB4461627のパッチが適用されていないか確認してください。