エクセルはブック(ファイル)を複数同時に開くことができる表計算アプリです。
複数のブックを同時に開くことはよくあることですが、エクセルを終了させる時にブックの数だけ閉じるボタンを押して終了させていませんか?
実は、エクセルの中には『閉じる』ボタンが2つあります。
役割は違うので、『閉じる』ボタンの使い方を間違うと、エクセルを終了させる時に余計な手間がかかります。
今回は、2つの『閉じる』ボタンの違いを中心に解説していきたいと思います。
エクセルの2つの『閉じる』ボタンの違い
下の画像のように、エクセルには2つの『閉じる』ボタンが右上に用意されています。
上の方は、エクセルそのものを閉じるボタン。
つまり、エクセルアプリを終了するボタンです。
下の方のボタンは、ブック(エクセルファイル)を閉じるボタン。
このボタンにマウスを置くと『ウィンドウを閉じる』と出ますが、ウィンドウ=ブック=ファイルのことだと思ってください。
なので、この2つのボタンは、上の方が『エクセルを終了させる時に使うボタン』で、下の方が『ブック(エクセルファイル)を閉じるボタン』という違いがあります。
『ブックを閉じる』ボタンを使った時の、エクセルの終わらせ方
『ブックを閉じる』ボタンを使った時に、どんな手順になるのか今から説明します。
まず、『ブックを閉じる』ボタンは、ブックの数だけ押す必要があります。
つまり、『ブックを閉じる』ボタンは、アクティブ(今見えている)のブックを閉じるだけでエクセルアプリを閉じることはしません。
下の例では、ブックを2つ開いていて、今から『エクセルを閉じる – コピー』の方を『ブックを閉じるボタン』で閉じてみます。
『ブックを閉じるボタン』を押すと、『エクセルを閉じる – コピー』のブックが閉じられて、2つめの『エクセルを閉じる』のブックが表示されています。
この状態で、さらに『ブックを閉じるボタン』を押してみます。
最後のブックを閉じたので、シートがグレーになってブックがない状態になります。
画像見てもらうとわかる通り、ブックがもうないので『ブックを閉じるボタン』がありません。
この状態でエクセルを終了させるために、上の閉じるボタンを押す必要があります。
エクセルを終了させたいのであれば、上の『閉じる』ボタンを押す方が無駄がない
ここまで書いたように、順番にブックを閉じていっても、最後は『エクセルを閉じるボタン』を押さないとエクセルを終わらせることができないです。
ブックの数が1つだけならそんなに変わらないかもしれません。
でも、ブックの数多い場合はブックの数だけボタンを押す必要があるため、やっぱり『エクセルを閉じるボタン』一発で終わらせる方が効率はいいです。
ここまではブックが編集されていないことを前提として書いています。
仮に、ブックが編集されていて保存されていなかったとしても、どちらの閉じるボタンでも『保存するか/しないか』の確認は出てくるので、やっぱり『ブックを閉じるボタン』を使う意味はあまりないことになります。
エクセルを終わらせるには、素直に『エクセルを閉じるボタン』を使いましょう。
ちなみに、右上の『エクセルを閉じるボタン』を押すのもいいですが、エクセルを終了できるショートカットキー(『ALT』+『F4』)というのもあるので、こちらの方がおすすめです。
このショートカットキーはエクセルに限らず、Windowsで動作するアプリでも使える場合が多いので、参考にしてください。
なお、なんらかの理由で『エクセルを閉じるボタン』が使えなくなった場合でも、左上にあるエクセルのロゴのボタンをダブルクリックすることで終了させることはできます。
エクセルを閉じるボタンのまとめ(ポイント)
ポイント
- エクセルアプリを終了させたい場合は、一番上にある『閉じる』ボタンを使う。
- 二番目の『閉じる』ボタンはブックを閉じたい場合に使う。
エクセルを閉じるボタンのポイントは以上になります。
基本は、エクセルを終わらせる場合は1番上の閉じるボタンで、ブックの数が多くてちょっとブックを減らしたいという時などに二番目の閉じるボタンを使うようにしましょう。